王子からのキスがなければ目覚めない呪いにかかったマスターに誰がキスするか争奪戦。古代王ズ、ヘクトール、ジークフリート、アルトリアズ、アルジュナ
「た、大変だ!立香くんが"王子からのキスがなければ目覚めない呪い"にかかってしまったーー!」
「フハハハハ!またも愉快なことになっておるではないか、雑種!王たる我に口付けを施させるなど本来なら~云々~この我が!リツカを目覚めさせてやろう!我の小間使いであるゆえな!」
「待て!……女史、その口付けというのは王からのものでも大丈夫なのですか!?ならば私にも権利はあります!」
「そのような不確定な人選をなさらずとも、このアルジュナに任せればよろしい。私は正当な王子ですので」→
「ならオジサンでもいいんじゃないかい?これでもオジサン、王族だったし~」
「なら俺にも権利はあるだろうか。マスターを目覚めさせるというならば、俺にも協力させてほしい」
『…………』
「この我がすると言っておるのだ!雑種どもは下がっておれ!」
「下がるのは貴方です、賢王!」
「貴様からの口付けなどで目覚めたと知ればマスターが発狂する」
「マスターを目覚めさせるのは私です。最高のサーヴァントたる私こそがふさわしい。どうぞ貴方方はお引き下がりを」
「すまない、ひくことはできない」
「そうだねぇ。オジサンもこればっかりは……ひけないなあ」
「……(モヤァ)」
「おや、グリーン物凄い顔をしているよ?」
「……うるせえよ」
「余は!?余ではダメなのか!?皇帝ではダメなのかー!?」
「……(ジーッ)」
「いやあ、本来なら王子だからね。大きな声じゃ言えないけど、王だってニアピンだぜ」
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